2人の子供がヨコミネ式に通いました。結果的に親も子もいい3年間を過ごせたな、と思っています。入園前には不安も少なからずありました。その中、結果的にヨコミネ式を選択した理由・その後についてお伝えします。
幼稚園探し
引っ越しと入園申し込みのタイミングがほぼ同じでしたので、相談できる友達もおらず、ただひたすらネット情報と園見学でしか情報収集できませんでした。通える範囲のところは一通り見学しました。
ヨコミネ式との出会い
最近だとフィギアスケート選手の紀平さんがヨコミネ式の幼稚園に通われていたことで有名になりましたヨコミネ式幼稚園ですが、(保育園もあります)通える範囲の幼稚園の中にもヨコミネ式に倣っている幼稚園がありました。
結果的に2人の子供とも「ヨコミネ式」の幼稚園に通うわけですが、初めから「ヨコミネ式」に入園させよう、と思っていたわけではありません。「ヨコミネ式」という言葉も知りませんでした。他にも「シュタイナー教育」や「モンテッソーリ教育」を行っている園もありますね。(当時の私は知りませんでした)
びっくりしたこと
- 九九を唱えている
- ピアニカで話題の曲を弾いている
- ソロバンで足し算引き算だけでなく、できる子は掛け算割り算も挑戦している
- 卒園までに跳び箱10段を目標に取り組んでいる
- 年長さんみんな逆立ち歩きをしている
人によっては魅力的に感じないのかな、と思ったこと
- 学校みたい
- いい意味でも悪い意味でも厳しい→窮屈に感じてしまう子もいるのかも
- 競争心を大切にしているので、のんびりマイペースの子には辛いかも
先生方で「ヨコミネ式が合わない」とおっしゃり退職された方もいらっしいました。(いまでも連絡を取っている先生と色々話をします)じっくり子供と向き合う、愛情いっぱいでのびのび育てたい、という先生方には合わなかったのかもしれません。
また、googleで「ヨコミネ式」と入れると上位にくるのはネガティブなものばかり
「厳しい」からかわいそう、厳しすぎてデメリットになるのでは、とお考えの方も多いのではないでしょうか。
それでもやっぱりヨコミネ式に決めた理由
ベクトルが同じ方向を向いている
例えば、跳び箱。
年長で(横向き)跳び箱10段跳ぶことを目標としていますが、自分の身長より高い跳び箱をただの勘だけで跳べるようにはなりません。年少からバレリーナのように開脚ができるようになる柔軟体操が日課です。また、手で跳び箱を押す力も必要です。そのために、腕立て伏せや倒立もします。
このように、一つの成功体験に向けて3年をかけて取り組むのはいいな、と思いました。
また、ヨコミネ式の教えの一つに「子は天才」があります。 得意・不得意は幼稚園の子供にもあります。 勉強が不得意な子、運動が不得意な子。 でも、どんな子でも「やればできる」の精神で先生方が接してくれます。 得意な子はとことん伸ばしてくれ、苦手な子にはとことん付き合ってくれます。 跳び箱も結果として10段跳べない子もいますが、「目標何段にする?」と決して諦めることなく、子供に対して丁寧にできる限り接してくれます。
毎日のカリキュラムがしっかりしている
3年を通しての目標がはっきりしているのは上述の通りですが、それを日々の活動に落とし込んでいます。日々子供にとって「楽しく」過ごせればいいのではなく、楽しさだけではない「辛さ」や「悔しさ」も親の知らないところで日々味わっているんじゃないかと思います。そして、その先の「小学生」を見据えた日々の生活の仕方が組まれています。(これは園によるのかも知れませんが)
その他
本が大量にあります。横峯先生も「子供は漢字も読めるようになるんです」とおっしゃっていましたが、本の内容が知りたくて、間違えながらも、先に進もうと理解しようとしているから、とのことでした。(ちなみに下の子は知らない漢字は飛ばします。読もうともしません。この辺は本が好きか?にも関係していると思いました)
この園に限ってのことかもしれませんが、午前中は比較的カリキュラムに沿って進み、午後は子供たちの自由に過ごしていたように思います。外遊びをする子、ソロバンをする子、折り紙をする子、それぞれでした。
卒園後
1年生の初めは、学校生活に慣れることを重視している小学校も多いと思いますし、ひらがなひとつひとつ丁寧なところから始まるので、ヨコミネ式卒園児でなくても
勉強簡単!楽勝楽勝!!
となる子も多いと聞きます。勉強をなめてかかってしまい、勉強しない、そして気づいたら何が分からないかが分からないまで落ちてしまう、というスパイラルにはまってしまいます。ヨコミネ式では、在園時に、ひらがな、カタカナを書けるようになり、足し算、引き算、九九まで言えるようになるので、そうなるのを危惧する親御さんも居る、と聞きました。しかし子供って忘れるのがすごく早いんです。あんなにすらすら九九を唱えていたのに1ヶ月離れると、もう何も覚えていません。
なので、重要なのは、在園時に子供が頑張って覚えたことを覚え続ける環境を子供に提供し続けることだと思っています。
まとめ
やんちゃな男の子も通っていましたよ。運動面で活躍する場も多くあるので、勉強面だけでなく運動で活躍することももちろんできます。
ヨコミネ式の専用の教材を購入する必要があり、(計10,000円ぐらい)それに沿って「帳面」という名のドリルをこなしていきます。早い子・遅い子もちろんあり、最後までいかない子も普通にいます。
厳しいか否か、と聞かれると、「厳しい」と即答できます。しかし、子供の「できた!!」が増えることを子供自身も喜んでいたので、切磋琢磨できる環境はよかったと思います。
ただ、私はヨコミネ式を絶対的に支持しているわけではありません。卒園したママさんの中には「小学校もヨコミネ式があったら入れたいわ」とおっしゃる人もいらっしゃいますが、私はそこまでは思っていません。
卒園後も親がフォローし続けることで、子供の才能はより伸びていきます。
ながくなったので、こちらで卒園後の様子や気づいたことなどを運動面・勉強面に分けてお伝えしています。